戸田揖子チーフ理事:
国立新美術館をホームグラウンドとすることを目指している。今の東京アート工芸の活動は、その目標に合っているだろうか。
清水康友先生:
団体展のスタートは画廊から始める事も多いが、東京アート工芸はユニークである。
自分たちの場、ホームグラウンドを得るためには「生みの努力」は必要。
そのためには「東京アート工芸」という名前を広げないといけない。
ネットを利用することもよいが、バーチャルなので質感などもわかりにくく、実際に作品を見ることにはかなわない。
実際に展示しているものを見て、「欲しい」、「作りたい」と思ってもらうことが、展示会の意義であり、醍醐味である。
意中の会場での展示会開催に向かって準備することは、大変ではあるが大事である。
近孝子監事:
東京芸術劇場での公募美術展開催において、アドバイスをお願いしたい。
清水康友先生:
東京芸術劇場はコンサートホール・ホテルがある複合的な施設であり、近くに大学がある文化的な環境である。
来場者は女性が多く、心地よく、アクセスがよい他、駅がメジャーであること、駅にデパートがある等条件的には最高に良い。
最終的な目標にしている国立新美術館での公募美術展開催という目的が、ブレないことが大事。
鈴木淳子理事:
清水先生と久しぶりにお会いした。わかりやすく分析していただき良かった。
今後ともよろしくお願いします。
清水康友先生:
東京アート工芸は、何十年もかかって他の美術団体がやっていることを凝縮してやっている。
試行錯誤して最善の道を探り、焦らず進めることが大事である。
今回は、何かの役に立てばと話させてもらった。
杉本千代子理事:
国立新美術館で公募美術展を開催するためには、どのようなことが必要であるか。
清水康友先生:
国立新美術館をホームグラウンドにしたいという、意思を示すのが大事である。
国立新美術館では、実績を積んでいるかが審査される。
書類がしっかりと作成されていることも大事である。提出書類を有識者が全部目を通しているかは考えづらいが、以前、書類にランクがつけられたことがあった。常に発行しているニュースレターを提出するなど、アプローチして報告するのがよいのではないだろうか。
ドロップアウトする団体が出て、空いたところに入れる可能性もある。
また、日展の開期が1週間短くなって入れたということもあった。
時期など選り好みせず取り敢えず入って、そのあとで要望を伝えてはどうだろうか。
※2021年7月17日 一般社団 東京アート工芸 第3回理事会 会議(於:品川区立総合区民会館 きゅりあん 会議室)
※講演内容(概要)を、ホームページ掲載用に再構成致しました。
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